勝つ男

Winnng Man

 三色の鮮やかな藍色のグラデーションが生み出す、華やかな織り。
 

静岡県西部に位置する遠州地方で生み出された「遠州藍織り」と呼ばれる織物の一種です。遠州地方は天竜川の豊かな水と温暖な気候によって昔から綿花の産地として栄え、織物が盛んな街として成長してきました。そんな遠州地方でKUONの生地を作っているのが辻村染織さん。創業150年の老舗工房です。 

辻村染織では糸の状態から一綛ずつ丁寧に藍染をしていくことで、柔らかいながらも味わい深い色を表現しています。工房には濃淡が違う染料の入った瓶(かめ)が何種類も用意されており、出したい色に近くなるまで何度も調整を繰り返しながら染めていきます。色の見極めは長年の経験を積んだ職人だからこそ為し得る、非常に高度な技なのです。

そして染め上がった糸の持つ色や風合いを生かしながら旧型の織り機で丁寧に織り上げて行くのですが、辻村染織のユニークさはその多種多様な織り。全てが「藍」と言う一種類の色から生み出されているとは思えないほどたくさんの表情を持った生地を生み出す技術を持ち合わせています。


特にこの独特なグラデーションの模様は「かつお縞」と呼ばれており、名前の通り鰹(かつお)の体の色が背から腹にかけてだんだんと薄くなって行くように藍の濃淡で濃い色から薄い色へと変化する様子からヒントを得て生み出された縦縞模様です。このかつお縞は江戸時代の人々に非常に人気で、浴衣の柄としても好まれていました。特に、かつおを「勝つ男」と読み、縁起を担ぐ人もいたのだとか。江戸っ子にとってはお守りのような存在だったのかもしれません。

そんな江戸時代から愛されているかつお縞をいまのファッションシーンに落とし込んだら面白いのではないかー。
そんなデザイナーの想いから、このアイテムは生まれました。

着込むほどに藍色の変化が楽しめるのもこのアイテムの面白さの一つ。

ぜひ自分だけの「かつお」を育ててみてください。

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